シネマJACKすぎうら

TAR/ターのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.9
ケイト・ブランシェット演じる架空の天才音楽家「リディア・ター」の人物造形がホントに素晴らしい。
もし実在していれば、音楽史にその名声を刻むような(極めて)社会性の高いキャラターになるんだが、、そこに強力なリアリティを付与していく演出が圧巻。
キャッチコピーで謳われていた”衝撃のラスト”も、観る人によって解釈の幅が生まれる描写になっていることが、この映画に大きなインパクトを与える要因になっていると感じた。。因みにこのラスト、個人的には<救いのないトラウマ的幕引き>だと解釈している。