シネマJACKすぎうら

aftersun/アフターサンのシネマJACKすぎうらのレビュー・感想・評価

aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)
5.0
主人公ソフィアが回想する、20年前に父親と過ごした最後の夏休み。とにかく一切の説明が無いまま、ただただ11歳だった頃の記憶と心象風景が一人称で綴られる静かな映画。

具体的な顛末は、観客の解釈に委ねる形になっているが、、私には、とてつもなく切なくて哀しい物語として映った。
監督・脚本を務めるのは、これが長編デビューとなる、スコットランド出身のシャーロット・ウェルズ。おそらくだが、、監督自身の父親に対する想い出が投影された作品なんだろう。

鑑賞後、ちょっと引きづる映画とも言えるかな。内容は全く異なるが「リービング・ラスベガス」的な切なさに満ちているとも、言えるのかも。とにかく気分が落ち込んだ時には観ない方がいい映画だと思う、これは。