Mikiyoshi1986

フィルムエイジ:ザ・ストーリー・オブ・ディセンデンツ/オールのMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

4.0
高校の時パンク~メロコアのコピーバンドでベースを弾いてまして、初めてALLを聴いた時は高速でひたすら正確に刻み続けるダウンピッキング、尚且つそれで突如躍動的に動きまくるという驚異のベースラインに衝撃を受けたのを覚えています。
力強いパンクサウンドの中で、縦横無尽に泳ぎ回る彼らの極上メロディーは今でも色褪せません。
「She's My Ex」なんてイントロ聴いただけで身震いするくらい。
映画館に向かう時とか、当時通い詰めていたライブハウスへ向かっているような、とても懐かしい感覚に襲われました。

劇場内で鳴り響くDESCENDENTSとALL。
思わず声が出そうになるほど豪華な、USパンクの重鎮達によるインタビュー。
日常的なとぼけた歌詞と彼らのポップなパンクスタイルは、従来のポリティカルなパンク/ハードコアとは明らかに一線を画しており、メロディックパンクの礎を築いた異端児と言えるでしょう。
場内でも幾度となく笑いが起きたり、楽曲にのったり、一体感のある不思議な空間でした。
あと「One more day」にはそんなエピソードがあったのか…とか。

帰り道も映画の後というよりは本当にライブ帰りの心地がして、まるで十代のキッズに戻ったかのような体験。
青春時代を蘇らせてくれた彼らに深く感謝です!
Mikiyoshi1986

Mikiyoshi1986