カンパッチー

セッションのカンパッチーのレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
4.4
めちゃめちゃ大好きな本作ですが、観た後に自分もパワハラをされているようなドッと体力と精神力を削られるので腰を据えてみないとなかなか観れないのだけが難点です。逆に会社の上がこれを見ることでどうすれば人を壊せるか学べるという怖い作品でもありますね。

狂気の先にある世界というかフレッチャー教官はその世界を見せたいけれど、音楽を楽しもうと言いながら、本人が一番見せることに夢中で自由なジャズを楽しんでないんですよね。その証拠に生徒は下を向いてばかりで軍隊のように規律を乱すことなく彼に従ってますからね、音楽ではないです。

最後の展開を結局アンドリューはパワハラに洗脳されて負けてしまったとかいう人もいますが、私はアンドリューは最後のジャズを技術で演奏を楽しんでいた、そしてフレッチャーはそれに対して憎しみを越えた先の私たちには到底分からない部分で繋がれたというか、それこそがセッションだったからこそハッピーエンドに感じます。まぁ彼女ことスーパーガールなメリッサ・ブノアは来てくれたのか?とか色々考えてしまいますが、この終わり方大好きです。

ただ本当にパワハラモラハラですので、会社のお局や上司、部活の先輩とかに少しでも同じ目に遭っている人は見ないように!
本当にメンタルを削られます!