いの

セッションのいののレビュー・感想・評価

セッション(2014年製作の映画)
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公開当時、映画館での予告篇に怯えまくって観られなかった作品。その後タイムラインに流れてきてもアタシには無理だと諦めていました。でも、何故か今なら観られるような気がして。マイルズ・テラーもJ・K・シモンズも役者だってわたし知っているし、役としてやっているんだから大丈夫大丈夫大丈夫・・・! → 結果、集中して観ることができました。評判に違わず凄い作品だった。アタシはどうしてこんなにも怯えていたんだろう 


気が違っている先生。教え子を競わせ混乱させ、(鞭99.9%)対(飴0.01%)くらいの配分で、生徒を盲従させ完全な支配下に置こうとする。手段を選ばず、トラップも仕掛ける。このなかで生き延びるのか潰れるのか、それとも狂うのか




「俺が合図する」
俺(アンドリュー・ニーマン=マイルズ・テラー)の人生はお前(テレンス・フレッチャー= J・K・シモンズ)のものではない。俺の人生は俺のものだ。テンポは俺が決めるし俺が合図する

終盤のこの何分間かの解放のために、それまでの映画の時間があるのだと思った。ガマンにガマンを重ねて、終盤一気にカタルシスに向かうのか、と思ったけど、わたしにとっては完璧なカタルシスとまではいかなかった。最後の最後まで、アイツと合わせることなんかしなくて突っ走ってほしかった。アイツのほんの微かの笑みなんて殴り捨ててくれても良かった。いきをあわせる必要なし



もの凄く傲慢な映画(褒めてるつもり)。ほかの演奏者たちは完全なゴミ扱い。ここまで徹底してやるかと。チャゼルはそれをやりきったんだなぁ


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これほどまでに反抗心がかきたてられるとは。わたし自身のなかにまだ折り合いのつかない部分があるってことなのかもしれない。マイルズ・テラーはこの頃から既に役者として凄かったんですね。彼の出演作では、レフンのドラマが断トツに好きです
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