どうもこの監督とは相性が悪いらしい。あまりの酷さにフレッチャー先生ばりに罵詈雑言しか出てきそうにない。
自己顕示欲の塊の生徒と頭のイカれたスパルタ教師によるやり取りは不快感しか感じないし、血まみれで演奏する姿はまるでジャズが「闘争」を象徴する音楽にでもなったようであまりにも痛々しい。
「ラ・ラ・ランド」のレビューでも書いたが主演2人にしかスポットを当てないのはこの監督の悪いクセなのか、ストーリーの薄っぺらさが際立つ。ラストの演奏も含め全てが自己満足の世界。カタルシスも何もない。残るのは虚脱感のみ。