前作から13年間の間に観た映画は数知れないが、あの2009年に観た世界観と映像美はまだ強烈に覚えている。コンピューターグラフィックで描かれる映像でもこんなにも揺さぶられるのかと思った記憶があって、よく仕事でサンプルの映像が必要な時は使ってました。今回は海の民ということで、表現にこれまた痺れた。私はダイバーなのですが、水の中の見える世界をこれほど精緻に描いたCG映像を観たことないなあ。imax3Dの水中は本当に水中でした。みんなも息止めてたはず笑 数年前にスリランカでシロナガスクジラを見た時のことを思い出しました。あの目で心の奥まで見透かされたような、初めて水中で畏怖の念を感じた時のことをリアルに思い出しました。
ちなみに私はストーリー自体は単調だと思いました．ただメッセージはシンプルで強力。人間は百害あって一利なしってことですよね。
惑星と部族がエコシステムとして調和してるこの世界とエコシステムを破壊し続けることでしか生きていけない我々との対比を作品に投影してるように思いました。
水中生物ももちろん現実の世界とは異なる造形なんだけど、こんなのいてもおかしくないと思わせるような微妙な匙加減も良かったなあ。一日経ってるけどまだ世界観から抜け出せません。
