紅梅シュプレヒコール

アバター:ウェイ・オブ・ウォーターの紅梅シュプレヒコールのレビュー・感想・評価

4.0
世界的大ヒットとなった『アバター』の続編となる今作

主人公ジェイクはネイティリとの間に子を儲け、族を束ねながら幸せに暮らしていたが、人間が再び惑星パンドラへと舞い戻ったことで、苦難を強いられていくことになります

森を舞台にした前作から変わり、今作では海を舞台にした物語を描くことでテイストの差別化を図っている

前作で既に完成されていた映像から更にレベルアップして画面に目一杯映し出される美麗なVFXの数々には息を呑んでしまいました

もちろん映像技術だけでなく、パフォーマンス・キャプチャーを用いた俳優陣の演技もキャラクターに命を与える見事なものになっており、ほぼ何もないスタジオでも感情を豊かに表現できるプロフェッショナルさに感動させられます(シガニー・ウィーバーなんか10代の少女を演じているんですよ!)

物語は相変わらず人間の醜さをとことん描いているので、観ていて辟易する部分も多々ありましたが、基本的には王道な物語なので退屈感はなかったです(動物愛護団体は拍手しそうな内容…)

ただ、"自然破壊""戦争""命の尊さ"といったテーマを今後もメインに据えてシリーズを展開していくのだとすると観続けるのは中々しんどいかもしれません

しかし、最新技術の到達点を目撃したいのであれば必見の作品であることは間違いないです