Ryoko

殺人の疑惑のRyokoのレビュー・感想・評価

殺人の疑惑(2013年製作の映画)
3.5
最愛の父親は15年前の幼児誘拐殺人事件の犯人かもしれないと疑念を抱く娘が主人公。果たして真犯人は誰なのか?
このお父さんの「絵に描いたような素敵な父親」演技が温かくもあり不気味でもあり。娘同様、お父さん、あなたは本当は何者なの?とハラハラさせられた。主演の父娘2人の演技は素晴らしい。
ただ映画全体としてはイマイチかなという印象。
まず結末。さて着地点はどうなるかと期待を持って見たが、特に大きな驚きもなく物足りなく感じてしまった。
また、父親の過去について何か知っているだろう人物が初っ端から登場してしまいミステリー要素が一気に薄まる。さらにその人物がただのチンピラっぽい薄い男で、なんの不気味さも感じず興ざめた。そして、事件の担当刑事と被害者の父親の「頭髪」がモロかぶり!主演以外のキャスティングがなんか雑。娘にしても、疑ってみたり信じてみたり本当のことを言えって迫ってみたり、大きなきっかけもなく心情がコロコロ変わるのでなんとなく共感しづらかった。
と、いろいろ辛めに言ってしまったけれど、90分程度の短い時間で飽きることはなく見れるので暇つぶしには悪くないと思います。
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