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殺人の疑惑のRenkonのネタバレレビュー・内容・結末

殺人の疑惑(2013年製作の映画)
1.5

このレビューはネタバレを含みます

時効成立を目前に控え公開された"誘拐殺人事件"の犯行声明を聞いた女子大生が、自分の父親に対して疑惑の目を向けるというお話。

駄作の疑惑が浮かんでいた今作ですが、時効成立の時点で疑惑が確信に変わりました。
ネタ的には「悪魔は誰だ」に近い感じはするけれど、それと比べると随分緊張感がなく退屈だった。
この映画はいったい何をしたかったのか?と考えると、やはり最後のどんでん返しをしたかったということに尽きるのだろう。
どんでん返しは好きだし、それは良きにしてもこれはハマらなかった。
理由の一つとしては、どのキャラクターに対しても魅力が無かったことだろう。
キャンキャンうるさい主人公の女(まずこの小娘を主演に据えた時点で良くなかった)
頼りになるんだかならないんだかわからない、韓流アイドルみたいな友人
そして性悪な叔父の存在は最後まで不快感しか残らなかったし、その上酷いのは親父だ。
あんたそりゃないよ!
あのどんでん返しの割りには、親父のキャラのディテールはだいぶ薄い様に感じた。
最後の為に親父の裏の顔を見せないのはいい。ただ見せなすぎて(娘に手を出してたとか)親父を信じてた我々からすれば、最早裏切られた感が強かった。

確かに冒頭のフラッシュバックを伏線にする手法は面白かったし、ジャーナリストを志していた娘が被疑者側に立たされたときの葛藤を描いていたのも興味深かった。むしろその辺を掘り下げて欲しかったなぁ。
見る人によっては楽しめると思いますが、どうもどんでん返しのドヤ感が伝わってきてハマれませんでした。
恐らく今期ワーストはこれです。

@ヒューマントラスト渋谷 11/12
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