あおや

ブリッジ・オブ・スパイのあおやのレビュー・感想・評価

ブリッジ・オブ・スパイ(2015年製作の映画)
4.0
スピルバーグ監督×コーエン兄弟脚本×トムハンクス主演とまあビックネーム揃い踏みだけあって期待を裏切らない素晴らしい作品であった。
たとえそれが冷戦下の敵国スパイの弁護であっても、いくら国や世間から批判されようとも自らの正義・信念を貫くドノヴァン。交渉において一歩も引かないその姿勢、その強さにはただただ脱帽するしかない。それを演じきるトムハンクスもまたさすがとしかいいようがないだろう。後半の途切れることのない緊張感からラストへの流れはかなり秀逸ですべてが報われるドラマチックなラストには鳥肌がたった。冷戦下のアメリカとソ連、それに東ドイツを含めた三国の立場や思惑が渦巻く中、個人として交渉に挑むドノヴァンの交渉劇は手に汗握る。またマークライランス演じるソ連のスパイ アベル の飄々とした演技もかなり印象的。なおさら最後のシーンは悲しかったなあ。
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