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夜空の大空港のbeachboss114のレビュー・感想・評価

夜空の大空港(1966年製作の映画)
4.0
ロッド・サーリングの名前に釣られて鑑賞。タイトルバックの出し方や場面展開の際の劇伴の分かりやすい煽りがテレビ映画臭いなと思ってたら、実際そうだった(しかも、劇伴ラロ・シフリンだから、『スパイ大作戦』を見てるみたいだった。さりげなくバーニーも出てくるし)。

プロットは『新幹線大爆破』や『スピード』の先駆けであり、人物配置は『大空港(エアポート)』シリーズや『ダイ・ハード2』のベース。経年劣化でユルくは感じるものの、逃げ道を次々と塞いでいく障害の設定は、サスペンスの教科書通り。

乗客が意外と騒がず行儀が良すぎるのがご愛嬌だし、解決策も小学生のナゾナゾか旅行クイズ番組みたいだったが、なるほど、その手があったかと納得はできるオチ。でも、多少、知恵の回る客や捜査員なら、一人や二人は気づいてもおかしくないレベル。黒柳徹子なら正解してる。

頼まれもしないのに犯人がベラベラと身の上話を話し始める段取りは、やっぱりテレビ映画だけど。
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