てつこてつ

イニシエーション・ラブのてつこてつのネタバレレビュー・内容・結末

イニシエーション・ラブ(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「最後の5分で全てが覆る。あなたは必ず2回観る」と、堂々とキャッチコピーを入れているだけあって、確かにヲチは物凄い。

でも、本当に一回見ただけでは、絶対に「え??これどいうこと??」となり、ちょっとずるい。

主人公の「たっくん」は、実は元々は太っていたのに前田敦子演じるヒロインのために痩せてイケメンになったのではなく、そもそも前田敦子は二人の男に、名前の呼び間違いをしないように「たっくん」とあだ名を付けて、ほぼ同時進行で二股をかけていたという、大ヲチ。

映像化不可能と言われていたベストセラー小説の映画化らしいが、堤監督らしく、見事に、所々にヒントを見せながら映像化を実現している。

太っているだけでなくイケメン度も低いA面の「たっくん」が、痩せたくらいでB面の「たっくん」みたいにモテモテのイケメンになるかあ?まあ、映画だから仕方ないか・・という観客の心理を見事に逆手に取っていて鮮やか。

確かに二度見しないと答え合わせはできない作品。第1部、第2部ではなく、A面、B面として構成しているのも上手いし(というか、そうでならないとドンデン返しが成立しない)、前田敦子の演技が必要以上にわざとらしいのも重要な意味があったんだと納得。

ネタバレサイト読んで、巧みに張られた伏線が理解できた次第。
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