TAK44マグナム

女バトルコップのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

女バトルコップ(1990年製作の映画)
3.2
映画と言ってもVシネマですが、東映特撮ヒーローのスタッフが作っていますので、完全にカテゴリーはメタルヒーローです。Vシネマの中でも異色作といえるでしょう。

悪人に殺されたのがロボット技術によって蘇るというアイデアは「ロボコップ」から拝借しています。
「ロボコップ」のデザインが「宇宙刑事ギャバン」の影響を受けているのは有名ですが、バトルコップのデザインもメタルヒーローのそれと酷似しております。
それなりに恰好いいし、ちゃんと女性っぽい雰囲気のデザインなのも良いですね。

「女バトルコップ」というぐらいなので主演は中村あずさ。
結婚して、とっとと女優業を引退されたと思いましたが、最近DVDでも本作が復活したりしているので、ふと、売り場で発見しちゃったりしたら、こんな映画に出ていたのをどう思うでしょうかね。

お話としましては、日本を支配しようと狙う組織によってロボットの研究者が襲われ、いっしょにいた婚約者(中村あずさ)が命を落としてしまいます。
研究者は婚約者を助けるためにロボットへと改造するんですね。正確にはサイボーグですが。
研究者は施術が終わると死んでしまい、ひとり残った婚約者は復讐のために組織と戦う・・・というもの。

とりあえず、コップじゃないですね。警察官じゃないし。
それに、改造後に中村あずさのシャワーシーンがサービスであるんですけど、ロボットに改造されたような感じはしないんですよね。どこをどう改造したのか?さっぱり分かりません。
「ロボコップ」のマーフィなんて、つるっぱげにされて、頭部以外はみんな機械にされちゃったのに・・・
どうやら女バトルコップはアイアンマンみたいにスーツを装着するタイプなんですな。「特捜ロボジャンパーソン」ではなくて「特警ウインスペクター」って事ですね。

組織の実行部隊であるファントムと戦うバトルコップ。
普通の人間相手ならそこそこ強いのでファントムを追い込みますが、さらに強力な敵が現れます。
なんと超能力者です。ウガーッと気合いれるとサイコキネシスが発動しますよ!
なんか、「バオー来訪者」にも同じようなのが出てきたような気がするぜよ~
超能力でボコボコにされちゃうバトルコップ。
でも、ファントムが使っていたレーザー砲で大逆転です!
この辺も何となく「ロボコップ」や「バオー来訪者」の展開っぽいなあ・・・と言うか確信犯的パクりだよね(汗)

色々と塩っぱい映画ですが、メタルヒーロー好きとしては嫌いにはなれないので、未だにセルVHSをとってあったりします。


レンタル及びセルビデオにて