dada

ヴィンセントが教えてくれたことのdadaのレビュー・感想・評価

4.2
となりの青年が映画開始ギリギリまで携帯電話をいじっていてちょっと不安を抱いたけど、本編開始と同時に仕舞いこみひとまず安心。

人は見た目が9割と言ったりしますが、残りの1割にその人が凝縮されていることもあります。

想像どおりのフレームワークに沿った内容の映画でしたが、それ以上に涙腺が緩んだ映画でした。

洗練されすぎていない子役も、あばずれ女を演じたナオミ・ワッツのはみ出し具合も勿論良かったですが、やっぱりビル・マーレイです。言っちゃえばク○ジジイ(実際のビル・マーレイもちょっと気難しいとか)。そんなジジイが見せる哀愁と時々垣間見える、滲み出る優しさ。この人、良い人なんだよ、実は。子供も猫も自然に懐いているし。

少年はじいさんから生きる知恵とちょっとだけ大人の楽しみを教わり、じいさんは少年から生きる活力を貰う。そう、良くあるパターンだしオチもだいたい予想ができた。でも、涙腺は予想以上に緩む。
クライマックスでのオリヴァー少年のセリフが気に入った
「人生のオッズは有利とは限らない」そうそう、人生のレースはまだまだ途中だ。
そういえば携帯青年は早々に涙腺決壊。お前、実は良い奴なんだな。君とは友達になれそうな気がするよ。
やっぱり人は見掛けだけで判断しちゃだめですね。
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