テーマは人種差別、偏見といったところでしょうか。
体の小さなウサギが警察官になんてなれないという偏見、肉食動物は草食動物を食べる危険な存在という差別。
ズートピアでは、草食動物から肉食動物まで様々な動物が共生しています。
(とはいっても哺乳類のみにしぼっているそうですが)
ウサギやキツネのように小さい動物もいればキリンやゾウのように大きい動物もいます。
これはまさしくアメリカです。
様々な人種、国籍が混在するアメリカそのものを動物を使って表した社会風刺の作品です。
当初の構想では、草食動物にとって危険な肉食動物に首輪をつける警察国家がテーマで、主人公であるキツネがそうした管理社会に疑問を投げかける…というような構想だったようですが、それではディズニー的にはかなり暗いストーリーになるということで、逆にその警察視点で描かれた正義のヒーローを題材にした作品になったようです。
主人公のサクセスストーリーと社会問題を同時に描いた子供から大人まで楽しめる作品でした。