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マウス・オブ・マッドネスのENDOのレビュー・感想・評価

マウス・オブ・マッドネス(1994年製作の映画)
4.2
冒頭精神病院に連行される主人公サム・ニールは『カーペンターズなんて聴きたくない!』と喚く。この時点でコメディなのだ。不遜な態度で詐欺師狩りに勤しみ頑固なまでに自分を貫く男が転覆するからこそ絶望感も強い。登場人物が作家と物語に気付き境界を揺らがせるメタ映画。終盤ポップコーン片手に誰もいない劇場で自分が主演する映画を観て大爆笑して泣きじゃくる!カーペンターお得意の仲間との籠城すらできない。孤独な男は狂った世界に晒されて笑い飛ばすことしかできないのだ。暗闇の道路に直結するホブの町へループする表現は斬新!
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