Yukiko

ルイの9番目の人生のYukikoのレビュー・感想・評価

ルイの9番目の人生(2015年製作の映画)
4.2
2019年2月9日
『ルイの9番目の人生』 2015年イギリス・カナダ制作
監督、アレクサンドル・アジャ。

ルイ・ドラックスは9歳。
過去に、9回死にかけたことがある。
そして、今回、家族3人でピクニックの後、崖から落ち、
医師から死亡宣告を受けた後に突如息を吹き返し、
昏睡状態のままとなる。

ルイの父ピーターはピクニックの後、行方不明となる。
ルイの転落の容疑が、ピーターにかかる。
母ナタリーの身に危険が迫っていると判断した警察は、
病院の一室でナタリーを警護することにした。
ルイの主治医のパスカルは、幸薄そうなナタリーに
恋愛感情をもつ。
そして、パスカルとナタリー宛に脅迫状が届き、警察は
ピーターによるものと推測するが、差出人はルイ・
ドラックスだった。


いやはや、興味津々で観ました。
先の展開が読めない、動機が分からない。
パスカル医師が情けない。

ラストのルイの選択が……泣ける!
ラストを二度見して、しみじみと。

連日、ニュースで両親による子どもへの虐待が報じ
られている。
外部には良い人間風に装いつつ、自宅では暴力を
振るう場面を動画撮影もしたりとか。
一体、その頭脳回路はどうなっているの?と
疑問を感じる。
教養のなさ、知性のなさが問題なのか?
父性や母性本能が未熟で、精神発達に問題が
あるのか?
他者より、我が子より、自分が大事の自己中心的
人間なのか?
人間性が疑われる。
Yukiko

Yukiko