ムック829

ガガーリン 世界を変えた108分のムック829のレビュー・感想・評価

3.5
人類初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリンの話。

無重力空間で果たして人間は無事でいられるのか?
それがまだ不明な状態で初の有人宇宙飛行を成し遂げたガガーリン。
当然不安だし恐ろしかっただろうし、価値がありますよね。

ところが映画では「俺が!」「いや俺が!」みたいな感じで誰が宇宙に行くのか競っていて。
本人の努力や家族の不安なども描かれてはいますが、どうもガガーリン本人に恐怖心は見られず。
そういった情報を宇宙飛行に成功した状態で何度も回想を挟んで見せられます。
これがどうもピンと来なかった。だってもう既に宇宙飛行しているんだもの。
だからカタルシスもないし、何を伝えたいのかわからなくて…。
まだ時系列順に見せていく方が良かったかもしれないですね。

それでも映像は綺麗で打ち上げシーンには興奮したし、ロシア国民の興奮も伝わりました。
帰還シーンは意外でしたね。海に落ちるのではなく、まさかあんなアナログな方法だとは。
またちょい役のガガーリンの父親が味があってナイスでした。
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