「パトレイバーのイングラムが外装外してメンテの最中逃げました」的見た目のチャッピー君を完膚なきまでに愛でる映画です。
皆なにかっつーとロボットにAIを搭載したがるわけですけども、それはある意味人類の欲望ですから仕方ないですね。
それ故にロボットが恋したり、人権を主張したり、人類を抹殺しはじめたりと色々あるなかで、大概開発者でもある科学者が暴走するあたりで物語が始まり、ひょんな事からソレを手に入れた人との交流により物語が加速していくのが定石だったりするのですけども、今回のそれがまさかのギャングスタ。
♩オレはヨハネス生まれhip-hop育ち、悪そな奴が大体オヤジ♩
…というサウンドと共に展開されていくとかいかないとか。
それはさておき、我々『第9地区』でブロムガンプ監督がどういう映像を作り出すのかなんとなく刷り込まれている訳ですが、初見の衝撃としてあれ程ではないにせよ、なかなか熱い展開というか、人工知能が行き当たるであろう葛藤がよく表現されていて、大変面白うございました。
大筋のところはどことなく『第9地区』のソレと同じながら、なかなか物語としては斬新だったと思います。
太ってないけどデヴ・パテル君とチャッピーとの「死ぬ?生きる?ファイナルアンサー」的なやりとりは完全にミリオネア。
宇宙人、ロボットときたら次は人類を助ける五次元世界の人たちあたりだと嬉しいです監督。