みりお

ダム・キーパーのみりおのレビュー・感想・評価

ダム・キーパー(2013年製作の映画)
4.0
書籍化・長編映画化され、世界中で教材になっていると聞いて気になっていた作品✨
Stay Home週間に合わせて無料公開してくださるという、なんとも粋な計らいのおかげで観ることができました🌈

あったかくて柔らかな画のタッチと、愛らしい登場人物たちが魅力💓
『トイ・ストーリー3』や『モンスターズ・ユニバーシティ』のアートディレクターをつとめた、堤大介さんと、ロバート・コンドウさんの共同監督による作品だというので、そこへの信頼度は抜群✨

あとは18分という短さの中で、なにを訴えかけるのか…
そこがなんとも素晴らしい作品です✨
コロナの影響であらゆる日常が制限されていますが、それでも"最低限の日常"のためにお仕事してくださってる方がたくさんいるのを、改めて感じる日々。
中でも医療従事者の方々の悲痛な叫びには、本当に頭が下がる思いですが、一方で最前線で見えない敵と闘う方々が差別を受けているのも事実で…
そんないまだからこそ、観ていただきたい作品です。

仕事や見た目、あらゆる要素で互いを差別しようとする社会が、この禍の中で浮き彫りになっています💦
でも様々な職種が、自分たちの最前線で生活を守ってくださっているからこそ、この禍の中でも毎日スーパーが営業し、宅配便が届き、インターネットで世界中と繋がることのできる世界があるのです。
そのことを改めて心に刻むことのできる、とても素敵な作品でした。

ちなみに本作、2014年ベルリン国際映画祭で公式上映され、世界中の国際映画祭で20以上もの賞を受賞し、2015年米国アカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされています✨
それが「いま」改めて注目されている意味を、しっかり見つめ直してこの禍に立ち向かいたいと思います。


【ストーリー】

大気汚染に覆われた世界。
大きなダムで風車を動かすことで、汚染された空気の影響を受けずに生きながらえてきた小さな街がある。
そこで風車を回して街を守ってきたのは主人公のブタの少年。
しかし彼は学校や街中から孤立し、いじめにあっていた。
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