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ナイトクローラーのTTのレビュー・感想・評価

ナイトクローラー(2014年製作の映画)
4.0
清々しいくらいサイテー過ぎてサイコーな映画だった。

本作は、古くは『暗黒街の顔役』に始まり、最近では『ウルフ・オブ・ウォールストリート』といった成り上がりモノの系譜にある作品。しかし、成り上がりモノの主人公たちは自らの欲望を消費するために邁進するが、本作の主人公であるルー・ブルームは成功すること以外何もいらないと言わんばかりに仕事をガンガンこなしていく。これと同じような作品を観たことあるぞと考えてみたら、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』だった。あの映画の主人公、 ダニエル・プレインビューもなんで成功しなければいけないのか自分でもよく分かっていない感じだった。

ただ、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』と違って、本作はブラックな笑いに満ちている。ジェイク・ギレンホールが自分の親くらいの年齢が離れているレネ・ルッソにセックスを強要する訳の分からなさには笑った。
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