ジェイク・ギレンホール出演作にハズレなし。
思ってたんと違う~っていう映画でしたが、面白かったです😅
2014年の犯罪スリラー映画。「ボーン・レガシー」などで脚本を担当していたダン・ギルロイの初長編監督作品で、ジェイク・ギレンホール演じる事件事故専門のフリーカメラマンが、スクープを追い求めるが故に一線を越えた行動を取り始める、、という話。
彼はいわゆるパパラッチで、交通事故現場で倒れている人を助けるよりも、死にかけている人に対してカメラを回し続けるようなサイコパス。『サイコパスってどんな人?』って聞かれたら、『とりあえずこの映画見て』って感じのサイコパスっぷりでした。
ジェイク・ギレンホールの大きな目は、優しい役柄向きって思っていましたが、今回のような役柄を演じると逆に大きいバッキバキの眼が怖い怖い・・・😨
脚本家出身の監督とはいえプロットはとてもシンプルで、『どんでん返しが無いところが逆にどんでん返し』、みたいな不思議な終わり方をする映画でしたが、ジェイク・ギレンホールの怪演によって見ごたえのある映画になっていたと思います。
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本作が作られたのは約10年前。
その以前から、有名人のスキャンダルや事件事故現場のショッキングなシーンなどを追う報道カメラマンによる常軌を逸した行動は問題になっていました。
子供の頃に見てトラウマ級にショックを受けた豊田商事会長刺殺事件(「コミック雑誌なんかいらない」等で映画化)や、パパラッチの追跡による交通事故で死亡したダイアナ元妃など、とにかく異常な時代だったと思います。
ハリウッドスターを追うパパラッチは残っているようですが、今ではほぼ全員がスマホを持つ時代になり、この映画のように”スクープ映像を高く買ってもらう商売”が成り立ちにくくなくなっているのは良いことだと思います。
(突撃芸能リポーターみたいなのも少なくなった気がします)
そういう意味では、今観ると少し時代感を感じる作品でしたが、スッキリしない終わり方になっていることもあって、過剰報道に対する戒めが心に残る作品にもなっていると思います。
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2023年 Mark!した映画:322本
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