元CIAのスノーデン氏が、2013年に米政府の機密を暴露した事件を元にしたスリラー映画。
いやー面白かった。今年入ってから観た40本ぐらいの中でも「トランボ」と並んでトップですね。
作品中主人公達は、単に情報をリークするのではなく、ニュースで大々的に取り上げるよう、メディア上層部とギリギリのせめぎあいをします。（世論を味方につけないと、リークした側が危険にさらされるため）
この映画自体、普通に作ると制作者のプロパガンダを広めたいだけの作品として扱われる可能性があったと思います。が、エンタメ作品として完成させることで、それ以上に価値のある作品に仕上がっています。過去と現在の時系列を交錯させ、ドラマとして巧みに練り上げたオリバー・ストーン監督の作戦勝ちといったところでしょうか。
前半、天才ハッカーエピソードとか、「甲殻機動隊」のバッタもんみたいなネットワークのイメージとか出てきてひっくり返りましたが、後半実際に発生した事件を並べて嘘っぽさを薄めていくアプローチは、昨年観た「Fake」（ドキュメントから事実らしさを曖昧にして行く）と対照的で良かったですね。
超オススメです。
