Smoky

スノーデンのSmokyのレビュー・感想・評価

スノーデン(2016年製作の映画)
3.8
周囲から「正直な人になりなさい」と言われたので(自分の意見は置いておいて)客観的事実をそのまま指摘したらなぜか怒られた…そんな経験のある人にはよく理解出来る映画(史実)だと思う。

彼の目的は「ある事実に対して、人々が(その是非も含めて)議論をして欲しかった」ことであり、彼の不幸は「その人々の多くが、議論をするのに必要なインテリジェンスを持ち合わせておらず、その事実を出されると都合の悪い人たちのエゴと権力は半端なく強大だった」ということ。

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ジョセフ・ゴードン=レヴィットの「米国政府と政治家と軍需産業の三者による”やりがい搾取”の被害者役」としての、声色や微妙な表情の変化など「スノーデンなりきり度合い100%」な演技は素晴らしい。ラストのちょっとしたサプライズで感じる違和感の無さがそれをよく現している。

まさかのニコラス・ケイジ登場で、急に「ジェリー・ブラッカイマー的フィクション臭」が漂ったり、スノーデンの上司を演じるのが、なぜかコッテコテの英国人であるリス・エヴァンスなので「これじゃCIAじゃなくてキングスマンだろっ!」となってしまったり、違和感やツッコミ所は沢山あるのだけれど「この映画に資金を出してくれるスポンサーは少なかったろうから、しょうがないよね…」と思うことにするw
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