けーはち

ジャスティス・リーグのけーはちのレビュー・感想・評価

ジャスティス・リーグ(2017年製作の映画)
3.4
ヒーローも人間だ、とメソメソした感情をぶつけ合うMarvel映画に対し、「DCは神話なき新興国アメリカの神話‼︎」とブチ上げて、イカす画面の再現に注力、物語には「母親の名前が同じマーサだから和解」とかザックり感を見せる監督ザック・スナイダーは途中交代、『アベンジャーズ』ジョス・ウェドンに引き継がれる。終わって見ればザック味の薄まりとアベ後追いの目立つ本作。ヴィランの降って湧いた感、味方の意見対立から、最大戦力の暴走が中盤山場になる所までよく似ている。ドラゴンボールみたいなドッカンバトルは面白いは面白いけどアベのトニーvsキャップのような対立軸は不足し話は薄い。でもまあ何だかんだ言って相変わらずメチャクソ美人のくせに「私って地味なタイプなの」みたいなことを言って人間界からはひときわ浮いた感じのWW、不幸な成り立ちだが機械技術系統は万能なサイボーグ、お喋りコミュ障のフラッシュといったキャラは好きだし続編は楽しみだ。

余談。本作スーパーヴィラン、ステッペンウルフの起こす怪異に逃げ惑う被害者としてロシア某所のほぼ廃村の1家族がずっとフォーカスされ続ける、エキストラが少ないB級映画みたいな演出があったけど、何だったんだ……そこは大都市がブチ壊されて沢山の人が逃げ惑うみたいなアベ後追いはあえてしないんだ……?