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アバウト・レイ 16歳の決断のgogotakechangのレビュー・感想・評価

アバウト・レイ 16歳の決断(2015年製作の映画)
4.0
深く考えさせられる映画を見ると、しばらくそこから離れられなくなり思考が立ち往生してしまう。ましてやその映画について何かを語ろうとすると考えがまとまらず支離滅裂になってしまう。例えばこの作品がそうだ。

男性なのに女性の身体を持ってしまっている主人公レイ(エル・ファニング)。
レズを公言し同性のパートナーと一緒に暮らす祖母ドリー(スーザン・サランドン)。
その間に挟まれながら、過去の過ちが蘇り混乱するシングルマザーのマギー(ナオミ・ワッツ)。
どれも込み入りすぎてて感情移入はお手上げである。そもそもみんな女性...、いや、レイは男性。

この作品で一番感情移入しやすいのはマギー。ノーマルだから。
しかし彼女が抱えている問題は、たとえ我が子とはいえ、自分ではない。力になってあげようとも、既成概念が邪魔してしまう。その上自分の過去の過ちにすら振り回され始める。

なんか、母マギーが一番貧乏くじを引いているようですらある。

できることは、子供の事を認めてあげることだけ。ただそれだけで十分だけど、そこに行き着くまであがき、もがき、苦しむ。

でも、"やるべきことをやるだけさ。だからうまくいくんだよ。"

皆がほんの少しずつ厄介を担えば、必ず大団円につながるはず。

まだ頭の整理がつかないなぁ。
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