優作が走る、跳ぶ、そして撃つ!
優作の魅力を前面的に押し出した『遊戯シリーズ』第二弾。
ほんとにこのシリーズは演者とスタッフの全てが一丸となって、溢れんばかりの熱量を注ぎ込んでいるのが伝わってくる。そ>>続きを読む
驚いた。
この映画、恐ろしく何も残らない。
仮想現実、アバター、アカウント、ハッカー、その裏に本家・分家、血筋、家族の絆といった、相反する要素が、時間の止まったような信州上田の里山風景と非現実的な疾>>続きを読む
大阪へ行ったついでに地元の名画座では何やってるのか?と、時間つぶしがてらみてみた。
おそらくは添え物作品のはずだろうが、登場人物の豪華さに呆気にとられた。
露口茂に加藤武の演技派二人を筆頭に、西村晃>>続きを読む
とても映画の"体温"が高くて、濃密な時間が過ぎていく。しかしドロドロした感じではない。ちょうど、ぬるま湯の露天風呂に首まで浸かり、額にジットリ汗をかきながら、その居心地のよさと外の寒さとで、出るに出ら>>続きを読む
キッチリと、無理が次々と道理を引っ込めていく。それはまるで見事なカードマジックを見ているようで、本当に心地よくリズミカルに進んでいく。
良く出来た恋愛映画の側面を保ちながら質感はホラー映画。
立ち>>続きを読む
いつの世も台風は発生と同時に不穏な雰囲気で人々を包み込む。接近するにつれて人々の心のざわめきは増大し、到来した暴風雨がヤケクソであればあるほど、台風一過の清々しい暑さは極上のものがある。
ただそれは、>>続きを読む
2000年の公開当時、なんか知らんが韓国でどえらい事が起こってたみたいくらいの事は十分伝わったであろう。そのくらい事件そのものがぼんやりと断片的に挿入されている。
主人公のソル・ギョングが好演。ただ>>続きを読む
何度か書いた覚えもあるが、あらためて
「韓国映画は、スゴイ!」
画づくりだとかテーマのとらえどころだとかもさることながら、この題材をアクション映画にまでしてしてしまうハリウッド並のバイタリティーにまず>>続きを読む
スティーヴ・ブシェミーの怪演もさることながら、なんと言ってもマイケル・ペイリン!!!『モンティパイソン』での"ランバージャック"とか、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でのチョット足りない役、もう最高だっ>>続きを読む
8/11〜14までの4日間、ワタシのアパートに娘が来た。
訳あって今は別々に暮らしている。そうなってからもう3年近くが経つが、娘がワタシの部屋へ入るのはこれが初めての事だった。最初は小6らしくほんの>>続きを読む
若い頃は、何か大きなものを抱え込んでしまっていても、傍らの友人とバカ話をすることでなんとなく心が治まったものだ。それは若さの特権だと思っていた。
ところがエゝ大人になってからも大して変わりなく、辛か>>続きを読む
もう一回観に行こうとは決して思わない。
しかし、笑いに関する起爆力の大きさがとてつもなく、映画館内における客席の連帯感も昭和復古的な強まりを感じられたし、本当に不完全な作品ながらそれを咎める気に全く>>続きを読む
時間軸とか辻褄とか、そんな面倒くさい要素の一切合切をすっ飛ばして、現在の自分の存在は大樹の新緑の一葉に過ぎないという当然至極の事を、各1エピソードに特化してつなぎ合わせた、極々私的作品。
繋がりの途>>続きを読む
線路の向こうには何かが待っている。
旅に出る少年たちにとって、それが何なのかはそれほど重要ではない。ここでは無い何処かへ行きたくて足を踏み出す。線路はその"どこか"へ繋がっている。だから線路を辿ってい>>続きを読む
スピンオフとはいえ『スター・ウォーズ』シリーズともなれば観客のハードルはグンと高くなる。
『最後のジェダイ』のときも感じたが、そこそこオモシロイくらいでは、ファンは納得しないのだ。
そのせいかどうかわ>>続きを読む
タイトルに"ギロチン"と名前がつく割には、作品の中でのギロチン社が意外に不甲斐なくて肩透かし。
後半のクライマックス、新人女優・木竜麻生と同じく新人俳優・寛一郎の破れかぶれな体当たり芝居に挟まれなが>>続きを読む
ピアノの調律って奥が深いんだなぁ、という認識を持たせてくれる作品。ピアノがとても表現力豊かな楽器だということも、音とは波のことだということも、とても丁寧な作りで教えてくれる。
まるでビアノを買うとつい>>続きを読む
なんか、全然エロく無い。
エロいの期待するじゃないですか、少しは。ねぇ?
エロくないならないでいいから、荒唐無稽で滑稽な春画みたいのを期待したんけど、それも肩透かし。
風間杜夫の蚤取り屋の主人は絶品だ>>続きを読む
周防正行監督の第一回監督作品ということ、それに全編に渡って小津安二郎監督にオマージュを捧げるような作りになってるということで、かなり前から名前だけは知っていた。
ついに拝見。しかも銀幕で拝めることがで>>続きを読む
相手にわかってもらいたいという思いが募り過ぎると、つい自分の身の丈に合ってない言葉を発してしまったりする。
後で振り返ってみると、とても仰々しく芝居がかっていて、まるでコントのワンシーンのようで、穴が>>続きを読む
林由美香目当てに足を運んだが、作品自体が素晴らしかった。
余計なセリフの全くない演出。更に、全く物言わない主人公。
ジトっとした港町のくたびれ果てた物語。
自分の存在を認めてくれる相手にすべてを捧げ>>続きを読む
『あゝ、荒野』のヤン・イクチュン"バリカン健二"役がとても良かったので、監督までやってるこの作品に興味を覚えた。
タイトル通り『息もつけない』。
やり場のない怒り、常に何かを待っているのに何も変わ>>続きを読む
"Roses! Roses! Roses!"
と言いながら、ワタシは後追いの口である。
1997年、『Heavy Soul』Paul Weller, 『Tellin' Stories』The Cha>>続きを読む
この作品中、警察とは名ばかりで、仮面の下はただのヤクザ。しかし、心のどっかでそれは感じていたのかもしれない。権力と暴力はどちらも庶民にとって大きな驚異だからである。
ヤクザの抗争は怪獣映画のバトルの>>続きを読む
私達は、とてつもなく大きなうねりの中で生きている。
1000年に一度の一大イベントに立ち会える奇跡が、自分の抱える過去の傷を癒やしてくれると信じ、人々は山に入る。
"1000年に一度"の奇跡は、山>>続きを読む
何かを失うと、それまで保っていた気持ちの水位が下がってしまう。
どんなに高波が押し寄せても、渦潮がうねりをあげても、必ずもとの位置に戻ってきていたのに、今までたまにしか拝むことのできなかった、明らかに>>続きを読む
滝田洋二郎監督、ピンク映画のセオリー通り、濡れ場入れれば何やったって構わんでしょう?的なアプローチでシッカリとエグいの撮ってます。
ヒッチコック『サイコ』の超有名なシャワーシーンを、ガス・ヴァン・サン>>続きを読む
なんにも知らされてないから、大人のことはよくわからない。
アタシは毎日が冒険で、親友のジャンシーと虹を見たり牛を見たり、楽しくって仕方ない。
もう一人の親友のスクーティーは、突然一緒に遊べなくなった>>続きを読む
とても"センス・オブ・ワンダー"の漲る作品で、声優陣の豪華さも、日本文化に対するリスペクトもビシビシ感じて取れるのだが、ストップモーションアニメ臭はとても希薄だった。
言葉にしづらいのだが、ハンドメイ>>続きを読む
もうひとつの『ヘブンズ・ストーリー』
人が人を信じるとはどういうことなのか?
もし、自分の友人がそうだったら?
「想像するのよ!」
富田靖子の叫び声が聞こえてくる。
登場人物の全ては世間から白い>>続きを読む
是枝監督が満を持して"切り札"を投入。
全く淀みなく流れる時間。
暖かい橙色に浮かび上がる縁側の"家族"
生活のため、形ばかりの"家族"を皆が演じながら、そこに絆が生まれる。優しさや思いやりの動機>>続きを読む
開巻早々から主人公たちは、事あるごとに"して"ばっかりいる。そりゃ成人映画、それも天下の新東宝作品なんだから当たり前ではある。
しかし、たった65分程度の時間の中で、豊穣な感情表現にシッカリと必然性>>続きを読む
一人の男を取り合う3人の女たち。それをニコール・キッドマン、キルスティン・ダンスト、エル・ファニングが演じているとすれば、自ずと期待も必要以上に高まるところなのだが、皆今ひとつ噛み合ってない。
全て必>>続きを読む
大林宣彦監督は「どれだけ戦争をリアルに描いても本物に比べれば描き切れるものではない。ならば世の中で一番の大ウソ"平和"を映画というウソで描くことで、そのウソを"マコト"と信じる人が少しでも生まれれば良>>続きを読む
日本映画だと思ってたのに、セリフ、芝居、何もかもが"韓流"ってフィルターを通ってきてるみたいで、どこか宙に浮いてるような感じ。その中でキム・ジェウクの流暢に日本語を話す韓国の青年役が際立ってよかった。>>続きを読む
「竹野内豊の正しい使い方を知りたかったら白石和彌監督に聞け!」と言わんばかりのハマりっぷり。
『彼女がその名を知らない鳥たち』でも人間性ゼロの最悪なヤツを、地なんじゃないか?と思うくらいにドンピシャで>>続きを読む