玉生洋一

ビリギャルの玉生洋一のネタバレレビュー・内容・結末

ビリギャル(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

とある個人的な事情により
最初から最後までどっぷりと感情移入し
涙なしでは見られない作品。

受験至上主義の世の中が正しいとは思わないし、
高校生活を普通にエンジョイすることにも多大な価値があると思うので
このような生活こそがすばらしいという方向には
進んでほしくないが
「自分が決めた目標に向かって
血のにじむような努力をし
達成する」
ことは間違いなくすばらしい。
そう再確認させてくれる作品。

大筋は
長いタイトルのそのままで
極めてシンプルなのだが、
終始目が離せない作りになっているのは
構成と役者陣のうまさによるものだろう。

田中哲司は酷い父親を演じさせたら天下一品。
「八日目の蝉」でもぴったりの役柄だった。
実生活ではどのような生活なのかが少し気になる。

受験経験のある人ならば、
成功体験と失敗体験をともに持っている人も多いと思うが
結局は死ぬ前に人生を通じて「合格」といえる
ものがあれば皆満足なのではと思う。
有村架純と同じ若い気持ちで、これからの人生にも挑んでいきたいものだ。

※2022.3 NHK BS4K。エンドロール入。
※数年前にも一部だけ地上波で見た。