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SHARINGのkeecoliquoriceのレビュー・感想・評価

SHARING(2014年製作の映画)
4.9
アテネ・フランセ文化センター、篠崎誠特集にて。

『SHARING』
3.11を境に恋人との現実と幻想が混ざり合う、社会心理学者の瑛子。震災を経験していないのに、実感を持って夢を見てしまう人々を熱心にリサーチする瑛子が最後に見た景色とは…? 震災そのものではなく、震災から離れたところにいる人たちの心理を通して震災を描くという、繊細、かつ重層で豊かな作品。

瑛子の、何層にも深く消えない痛みに、今回は特に強く共鳴してしまった😭。あらゆるセリフ、細部がくっきりと響いて、映画全体が立体的に私と繋がった感覚があった。ますます好きになりました。

2016年の初観賞以降、上映の度に観てきて思うに、世の中や自然界、私自身の様々な出来事や、経験の蓄積が感じ方を進化させてる気がして、今後もスクリーンで何度も観たいと思いま
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