ガブXスカイウォーカー

ゴッド・ギャンブラー レジェンドのガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

3.6
世界的大スター、チョウ・ユンファがひたすら軽い。当時59歳なのに若々しくまるで40代前半、香港電影金像奨受賞者の威厳など全く感じさせす、終始はしゃぎまくる。バリー・ウォン監督もいつも以上にグダグダなギャグ飛ばしまくり、シリアスなシーンさえも笑わせようと仕掛けてくる。本作にテーマ性、ドラマ性なんてほとんどない。ただただ滑ったギャグとアクションを繰り返すくだらなさだ。VFXは今風(90年代当時)なのに、まるで80年代の香港コメディ映画のノリである。日本でほとんど話題にならなかったのも無理はない(でも中国では興収5億2千万突破の大ヒットを記録したそうだ)。本作は僕はそれなりに楽しめたが、ドタバタアクションコメディを大好きな人、もしくはチョウ・ユンファ、ニコラス・ツェー、マックス・チャンら出演者のファンなどにだけ鑑賞をお薦めしたい。

ところで、なぜ主人公はチョウ・ユンファなのに役名が以前演じたコウではなくケンなのか?
じつはラストにコウ(チョウ・ユンファ一人二役)が突然、何の脈絡もなく登場するのだ。『ゴッド・ギャンブラー』(1989年)、『ゴッド・ギャンブラー完結編 』 (1994年)などを観ていない観客には意味不明のネタオチだ。