九月

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーの九月のレビュー・感想・評価

4.8
すごい…ここまで順番に追ってきて良かった、と心の底から思った。
遂に、アベンジャーズを脅かす敵サノスが現れ、強さや狙い、全貌が明らかになった。これまで少しずつ出現してきたインフィニティストーンについても、ようやくその役割と守らなければならない理由を理解した。

アスガルドの地を滅ぼされ、宇宙船で地球へ向かっていたソーたち。その途中で、サノスの仲間に襲われ、一行は壊滅的な状態に。崩壊する前にロキが持ち出していた四次元キューブ(スペースストーン)まで奪われてしまう。ソーや、一緒にいたハルクは一命を取り留めるが他の仲間は…?ロキは…?と冒頭から意気消沈。
(まだエンドゲームが待っているいうことが分かっているので、個人的にはラストシーンよりもロキのシーンの方がショッキングだったかもしれない。)

ソコヴィア協定をめぐって決裂していたアイアンマンとキャプテンアメリカ、地球にいる他の面々と、行方が分からなくなっていたソーとハルク。宇宙にいるガーディアンズオブギャラクシーの一行がソーを見つけ、ハルクがヘイムダルの最後の力添えにより飛ばされた先でストレンジと出会う。何の違和感もなく、錚々たるヒーローたちが大集結。それだけで大興奮だった。
(ホークアイは逮捕されたまま、アントマン不在については次作のアントマン&ワスプで分かるかな?、両名の登場はなかった。)
各キャラクターに見せ場があり、それでいでごちゃごちゃすることなくまとまっていて、今まで感じていた不明点についても概ね説明がされていた。
ラストの展開までは、本当に清々するような気持ちだった。

ノバ軍が保管していたパワーストーン、ロキが持っていたスペースストーン、コレクターに預けていたはずのリアリティストーン、惑星ヴィーミアでガモーラの魂と引き換えになったソウルストーン、ストレンジのタイムストーンが順番に奪われ、
6つ全てを集められてしまう前に、ヴィジョンに埋め込まれたマインドストーンをヴィジョン自体の破壊をもって世から葬ることに…悲しかったけれど、ヴィジョンとワンダの決断を讃えたい…というところで、サノスがすでに手にしていたタイムストーンの力で元に戻し、ついに6つ全部のインフィニティストーンがサノスの手に。

手段は違えど、サノスの目的もアベンジャーズと核心は同じなのか…と思うと、暗い気持ちになった。指パッチンひとつで世界の半分の人口を減らすサノスと、地球を守るためとはいえこれまで多くの犠牲を払ってきたアベンジャーズ。
ラストでは、ここまでか…と諦めざるを得なくなるようなまさかの結末。再起不能としか思えないのだけれど、全員の知恵と力で、アベンジャーズが再集結することに期待したい。
当時劇場で鑑賞した人たちの、エンドゲームまでの一年間の心境が気になる…
九月

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