TAK44マグナム

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォーのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

5.0
超激突!
最強ヴィランVS最強ヒーローチーム!


ついに「アベンジャーズ」最後の戦いが始まる!
宇宙最強の敵サノスを迎えての一大決戦は出だしからしてショッキング!
「ガチ全滅」「最強の終わりへ」などのキャッチコピーも不穏だし、なにより監督のルッソ兄弟をはじめ製作陣が口を揃えて「大変衝撃的なことが起こるので覚悟してほしい」と訴えていただけあって本当に衝撃が凄まじい。
それぞれのキャラのファンは、自分が推しているヒーローの身に起こる事態に言葉を失ってしまうかもしれません。

不必要なネタバレになってしまうので、とりあえずそれは置いておいて、やはりバラバラだったヒーローたちが集まってゆく過程は問答無用で燃えます!
「シビルウォー」で亀裂の入ったアベンジャーズは元より、一足先に離脱していたソーやハルク、閣下のワカンダ、そして全く面識のなかったガーディアンズたちが、それぞれのステージで集合し、サノスやその部下たちと戦いをくりひろげるのだから堪らない。
どのバトルにも驚きや仕掛けがあって、新たなるパワー(武器や装備)を得たヒーローたちがギクシャクしながらも共闘する姿は、一作目で初めてチーム一丸となったあの頃を思い出させて感慨深いものがあります。
特に、キャップの登場シーンは超絶格好いいので最高にテンション上がりましたよ!
あそこの演出の冴えは普通じゃないです。あれこそヒーローの醍醐味!痺れるゥゥゥ!
あと、ギンギンに漲ったソーが一撃と共に電光バリバリで現れるところも、痺れるゥゥゥゥゥ!
この2つの痺れまくるシーンだけでもう満点💯!


個人的にとても意外な展開が続いたこともあって、長尺もなんのその、へっちゃらでしたね。
要所で飛び出すユーモアも、これぞマーベルといった感じで、楽しいセリフも今回は特にキレが良い(笑)
ギャグメーカーとしてはドラックスが安定の滑り芸を披露し、すっかりグレてしまいゲーム三昧だったグルートも終盤には最高に漢気がヒートアップする活躍をみせてくれますよ!

これまでのマーベルシリーズは、ヒーローたちは魅力的でも、「ブラックパンサー」のキルモンガーや「シビルウォー」のジモなど一部を除いてヴィランの魅力がイマイチだった作品が多かった印象があるのですが、さすがシリーズ通しての最強の敵であるサノスの存在感は桁違いでした!
単純な悪というわけではなく、非常に深みのあるキャラクターで、
その悪行の動機も筋が通っているだけにタチが悪い。
戦争を起こす者とは、まさにこのような者なのだなと思いました。
結局はどこまでも自己中心的な考えで、他の者に「慈悲」を強いるその姿は孤高の傲慢さに満ち溢れています。
それにしても神を気取りつつ、どこか人間臭いサノスは、正しく本作の主役に他なりませんでした。

サノスの尖兵となる部下たちも、とても良かった。
超能力者に女戦士、巨漢などキャラもたっていて見せ場も多く、そのやられっぷりまでもが皆んな見事。
ヒーローたちとの対峙は、日本の戦隊モノのノリ!
四天王とか○人衆とか、これぞ定番!
この強敵たちを倒しての対サノス戦なので余計にアガる!

というか、サノスそのものの強さもさることながら(ハルクでさえ力負けするほど)、分かっていた事とは言え各種インフィニティストーンの能力の高さに脱帽でした。石が揃えば揃うほど、勝てる気がしなくなります。
特に、「あのパンチ」は反則でしょう(汗)!
あんなデストロイなパンチ、生まれて初めて見ましたよ!
何なん、あれ!?アルマゲドン!


・・・そして、本作は間違いなく「愛の物語」でありました。
愛のために戦い、滅ぼし、失い、愛ゆえに決断を鈍らせ、誤る。
「アベンジャーズ/エイジオブウルトロン」のキャッチコピーは「愛を知る全人類に捧ぐ」でしたが、それは本作にこそ相応しいのではないでしょうか。
単純に男女のロマンスに絞っても、物語上の大きなファクターとなるヴィジョンとワンダはもとより、クイルとガモーラ、そしてスタークとペッパーポッツの関係の発展が嬉しくもあり、また切なくもあり。歴史あるシリーズなので、感情の移入度も半端なかったですね。
ブルースとナターシャ?
それは観てのお楽しみ(苦笑)


盛りだくさんな見せ場の連続で2D版でも勿論楽しく鑑賞できるでしょうけれど、少なくともマーベルとしては過去最高に3D映えが素晴らしかったです。
奥行き、飛び出し共に満足できるレベルでしたので、出来ればIMAX3Dでの鑑賞をオススメ致します。
先日観た「レディ・プレイヤー1」も非常に出来の良い3D映画だと思いましたが、アトラクション的な意味合いで本作の3Dはそれを上回っているような気がしました。

しかし、それにしてもあんな事になったところで次作に続くなんてやられちゃうと、一体どうやって1年も待てというんでしょうか!
悶々としすぎて、気が変になっちゃいますよ!
恒例のエンドロール後のオマケも当然ありましたが、ついにあのヒーローも参戦!という感じで、余計に悶々としただけでした(汗)
早く、早く続きを観たい〜!


劇場(109シネマズ湘南・IMAX3D字幕)にて