竜平

シビル・ウォー/キャプテン・アメリカの竜平のレビュー・感想・評価

4.8
「マーベル・シネマティック・ユニバース」13作目、そしてここから「フェーズ3」がスタート。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』での戦いから1年後、ヒーローたちに訪れる「とある危機」を描く。

『キャプテン・アメリカ』シリーズだけにとどまらず『アイアンマン』や『アベンジャーズ』などそれぞれの作品の流れが交わり展開していく内容。その怒涛の展開の数々に度肝を抜かれること請け合いな今作。目玉としてあるのがアベンジャーズの面々の対立。今までも小さないざこざは幾度となくあったけどここまでガチなのは初めて。登場人物それぞれの信念が激しくぶつかり合う様は非常に見応えがあるし、これまでの作品を見ていればいるほどにヒーローたちの記憶や葛藤みたいなものがいろんなシーンで垣間見れて、胸が締めつけられ熱くなる。政治や世論などが絡んでくるあたりもなかなか現実的で、ヒーロー映画もここまでやれるのかと、感心してしまったのは俺だけかなどうかな。

そんな展開、ストーリーもさる事ながら今作はアクション要素がまた素晴らしい。とくにヒーローたちが一堂に会する飛行場での混戦、それぞれにしっかり見せ場があって尚且つ新参キャラたちの配置、活躍具合も絶妙だったりする。いったい何回リブートすれば気が済むんだってな我らが「スパイダーマン」も、いい立ち位置での参戦となってる気がする。そうそう、今作ではそれに加えて「ブラックパンサー」も初登場してるんだよなと、こんなにキャラがたくさん出てきてるのに全くとっ散らかってないのは本当に見事と言う他ない。個人的お気に入りキャラのアントマンこと「スコット・ラング」もしっかり活躍、登場シーンのまったり感とか最高。

後半へ進んでいくにつれてシリアスさが増していくその流れ、そして終盤にも息を呑む。ヒーローアクションとヒューマンドラマの見事な融合。どーなるMCU、今後の展開に大注目、な一本。次回作はちょっぴり寄り道して『ドクター・ストレンジ』。
竜平

竜平