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ブラックパンサーのmtのネタバレレビュー・内容・結末

ブラックパンサー(2018年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

2021/08/22 MCUマラソン18作目
「ブラックパンサー(2018)」@2018年
MARVEL映画を時系列順に再鑑賞

初めて見た時は、MCUでは異色の文化で異彩を放っていてかっこいいなくらいにしか思わなかった。

だが今日改めて見直すと、作品の随所に生命力が溢れた作品で、筆舌尽くし難い感情になった。
雄大な自然、鮮やかな民族衣装に身を包む人々、活気と勢いに満ちた民俗音楽、そして何より信念と実力を兼ね備え心に炎が燃えているティチャラ。

2020年8月28日、ちょうど去年の今頃、ティチャラ役のチャドウィック・ポーズマンの急逝が発表された。
癌であることをごく一部の人にだけ伝え、世間にもましてや共に映画を作り上げる制作陣にもほとんど大腸がんを明かさず、癌と向き合いながらブラックパンサーを演じたチャドウィック。

この映画の撮影時にも既に宣告を受けているはずが、その事実を知って尚、彼が癌に蝕まれているようには全く見えない。
ましてや癌のステージ3など絶対に身体に影響が出ているはずなのに。

彼のティチャラとして生きる姿は人間臭く、信念に燃え、MCUのどの映画作品よりも生命力がみなぎる作品になっていた。

ブラックパンサー2でも見たかったがそれは叶わず…
彼の演じるティチャラがエンドゲームまで観れたことに感謝と敬意を。

本当に彼が死を迎えるまで、エンドゲームまでも全くそれを感じさせないチャドウィックのプロ意識に勝る者は居ないのではないか。
彼が亡くなっても、彼の燦然と生き抜いた姿が鮮やかに記録されているブラックパンサー。また数年おきに見返したい作品だ。
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