Hondaカット

スポットライト 世紀のスクープのHondaカットのレビュー・感想・評価

4.2
85点。アカデミー賞作品賞受賞も納得。まさにアカデミー会員好きそうな社会派ネタ&役者陣のアンサンブル。

教会の暗部を暴くというから、発見→糾弾→危険や反発→押し切ってスクープ!という起承転結を勝手に想像してたら全然違った。悪く言えば抑揚が全くない話なのに、よくもまあ2時間飽きずに記者たちの動きのみで見せきっていた。邦画でいうと『クライマーズ・ハイ』を彷彿とさせた。

ジャーナリストたちは徹底して調べあげ、倫理観や宗教観と戦いながらスクープをものにした。新聞を発行した場面にはカタルシスはあるのだけど、それが非常に哀しいカタルシスと感じるのは、闇の深さからなのだろう。

そして、この映画自体もその実話を徹底して調べあげ、色んなものと戦いながら、熱い想いで映画化したに違いない。

当時の新聞のリアクションも、この映画公開後のリアクションでも、被害者たちの声が高まったという。映画自体もジャーナリズムになりうるのだ。

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