神聖なる教会が組織ぐるみで児童虐待を行なっていた、
という事実を明るみに出す新聞社の実話に基づく話。地元のしがらみや慣習的な伝統から一線を置き、真実を伝えるというジャーナリズムを貫く姿勢は、一仕事人として尊敬する。
最近はこの手の実話に基づく話の映画化、さらに実話を強調するエンディングが実に多い気がする。絵画で言うところの写実主義というところだろうか。テレビドラマの台頭からかよりリアルなものを短時間で凝縮することに活路を見出した映画の戦略が伺える、気がする(新聞社に勤めているわけでないのでリアルなのかは分からないが)。
映画云々以前にこんな事実が常態化してたこと自体に衝撃を受けた。この作品の社会的意義は大きかろう。