rage30

スポットライト 世紀のスクープのrage30のレビュー・感想・評価

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GYAOにて再見。

神父による子供への性的虐待事件を暴いた記者達の物語。

記者達の地道な取材の模様であったり、思う様に記事が書けない苛立ちといった様子が丹念に描かれていく。

その重苦しさがこの映画の良さでもあるのだけど、その一方で、情報量が多くなる事で焦点がボヤける弊害もある様に感じた。

記者達の仕事ぶりを伝えたいのか?神父の悪行を伝えたいのか?カトリック教会の腐敗を伝えたいのか?法曹界の不備を伝えたいのか?

これらのテーマを1つに詰め込んだせいで、どこか印象に残らない作品になってしまっている気がする。

例えば、『フロム・イーブル 〜バチカンを震撼させた悪魔の神父〜』というドキュメンタリーは、神父の悪行にテーマを絞ったおかげで、今でも強烈なトラウマとして記憶に残り続けている。

本作を見て、事件に関心を持った人は是非、このドキュメンタリーも見て欲しい。
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