竜平

スーサイド・スクワッドの竜平のレビュー・感想・評価

スーサイド・スクワッド(2016年製作の映画)
3.0
「DC・エクステンデッド・ユニバース」第3弾。スーパーマンのような「人類の脅威」となり得る存在への抑止力的な名目で集められる犯罪者たちがやがて危険な任務を課せられることに、という話。

前作にあたる『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』以降の話ではあるけども、セリフやちょっとしたシーンに繋がりを垣間見れる程度、なもんで前作までを見てなくてもまぁ大丈夫。続編というよりはスピンオフっぽいかな。主にバットマンによって投獄されたという悪党たちが序盤から続々と登場。どのキャラも個性的でそれぞれに思惑とエピソードがあって、見せ場はしっかり用意されてるし戦闘シーンもかっこいい。ただ、人数が多く説明も非常に簡潔なせいか、またはこれという主役がいないからか、期待していたドラマ的な部分が非常に薄い。予告を見た感じ自由奔放で自分勝手でもっともっとやりたい放題な面々を想像してた、そしてそれらが混ざったときの予測不能な化学反応みたいなものを期待してた、のは俺だけなのかな。本当の意味での「悪党」がじつはそんなにいないってゆー。ウィル・スミスのこーゆー形での映画出演はなんだか新鮮。ジャレット・レトー版ジョーカーは、んー、やっぱりインパクトに欠ける。

序盤のワクワク感はどこへやら、後半の失速感というのも否めない。ラスボスの能力や弱点をもっと具体的に知りたいところではある。アメコミの感じがそもそも苦手ってな人には何も残らない内容かも。まぁしかし、なんやかんや言って結局マーゴット・ロビー扮する「ハーレイ・クイン」が満場一致で最高だから許せちゃう、そんな一本。次回作は『ワンダーウーマン』。
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