れれれざうるす

アラジン 不思議なランプと魔人リングマスターのれれれざうるすのレビュー・感想・評価

3.3
インド版「アラジン」
アラジン関連は全く観たこともどんな話かも知らないこと前提。舞台は現代、アラジンと名付けられたイジメられっ子が主人公。「ランプスリスリしろやァ」ってイジられてスリスリしたらいつの間にかアミターブ・バッチャンが!(※魔神)

どちらかと言うと「アラジン」ではなく「魔神バッチャンのラブゲット大作戦」。とにかくバッチャン無双!歌と踊りパートがとにかく楽しくて悶死!!アラジンがクソダサい芋野郎(ちょっとかわいい)で、「夢の中ですら踊ったことない」とか言いつつ、冒頭でウッカリ変な踊りしながら「音楽聞くとつい…」とか言っちゃう脚本の甘さが愛おしい。

インド映画ではハリウッド的なファンタジーはほぼないらしく、新たな挑戦と言える。なのでCGのクオリティはそこまで洗練されてない印象。子供向けなのか見ていて恥ずかしくなるギャグが前半にたくさん出る。後半は魔神の過去を挿れつつ、サンジャイ・ダット演じる死ぬほどわかりやすい悪役を絡まさせる。ロマンス要素は濃いようで薄いけど、アラジンの世界観がインド流の歌と踊りとかなりナチュラルにマッチしててインドと相性抜群。

わかりやすい分何も残らないけど子供と一緒に観るくらいの感覚ならきっと楽しめる。はず。
それとエンディングではドロンボーやバイキンマンのテーマ級にわかりやすいサンジャイの悪のテーマがあり、やっぱインド最高!!って毎回なるよね!!