出てくる言葉が難しすぎて、前半30分強はちんぷんかんぷんだった….
天皇陛下の終戦宣言の裏に軍のクーデター未遂があったなんて知らなかった。
どんな苦境下でも自分を鼓舞して信じてきたものが揺らいだ時、諦めずに戦おうとする精神自体は素晴らしいものなのに。
信じさせられていたものが、「お国の為、天皇陛下のために命を惜しんで戦うことは素晴らしいこと。日本は絶対勝つ」ということだったから、
兵士にとって終戦が悪と化してしまった。
何が本当の正義か、それを誤って信じることほど恐ろしいことはない。
本当だったら、残った命を残った家族と喜びあってほしかったのに。でもきっとそんな考えは甘くて、兵士の中には家族が全員亡くなった中で、日本を勝たせることだけが心の拠り所だった人も沢山いたのかもしれない。
戦時下にいた人たちの苦悩は私には計り知れない。
でも、国のために亡くなっていった人たちに恥じないように自分の人生を全うしないといけないと感じた映画。
でもやっぱり言葉が難しくて(しかもみんな早口だし総理大臣終始小声だし、笑)、登場人物の整理ができないまま前半進んでしまったのが勿体なかった。原作を知らない人、背景知識がない人でももう少しスムーズに入り込めるように作って欲しかったという思いを込めて3.2。