MaikoTogashi

いつかの君にもわかることのMaikoTogashiのレビュー・感想・評価

いつかの君にもわかること(2020年製作の映画)
4.0
見終わった後、寝ている息子をぎゅーっと抱きしめた。

恐竜と働く車好きな3歳の息子とマイケルが似ていて、お父さんを見る眼差しに息子を重ねてしまった。
わかっていないようで、わかってるんだよね。大人が思うより、子供は周りを見ていて、話や空気を読み取ってる。はじめは心の準備ができていなかったお父さんも、幼いながらに少しずつ状況を汲み取り始めている息子に気づき、共に歩みながら現実に向き合い、気持ちの整理をしていく。そのプロセスが、病気の進行と共に、言葉数少なくも、丁寧に、子どもの表情や、お互いの眼差しからも読み取れる形で描かれている。

子どもに何もしてやれない、役立たずの親だ。と思っているお父さん。でも子供からしたらお父さんが全て。子どもの世界はお父さんなんだ。
子どもへの愛を、思い出ボックスに入れてくれて本当に良かったし、もし自分がそうなったら同じようにしようと思った。

自分もいつ死ぬかわからない。その時おばあちゃんになってればいいけど、数年後かもしれない。そうなった時に、後悔がないように毎日沢山笑って、沢山の幸せを残してあげたい、と改めて。
当たり前の毎日に感謝して過ごさなきゃ。
そう思わせてくれた映画。

子役のダニエルラモント君が天才子役すぎた。
本物の親子みたいだった。
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