Kubo

バケモノの子のKuboのレビュー・感想・評価

バケモノの子(2015年製作の映画)
4.8
暗く過去を持った主人公と不器用だけど芯の持ったバケモノを対象にさせる事でそれぞれの持つ不安を浮き彫りにし、そこに楓という登場人物を登場させる事でより一層人が持つ感情を赤裸々に魅せられました。

また1つ自分の人生に色づけてくれる作品に出逢えました。

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2021/07/24 鑑賞2回目

愛を与えてくれた母親の死から
生きる糧を失った少年は
皮肉にも「バケモノ」から生きる希望を見出す--

活力・気高さ・健やかさ・実直
多彩な言葉で表されるが < 精神(こころ) > の
芯の部分で強さが露わになる。


白鯨で意図された自分自身を写す鑑
人としての普通か、バケモノとしての心なのか
(先に鑑賞したサマーウォーズの守り人としても出現している通り、細田守監督は鯨が好きなのだろう。笑)

胸の内で揺れ動く蓮に対して
中立の立場にいるからこそ楓から「大丈夫」と声を掛けられて、中和してくれる。


ある意味生き別れた父が蓮と気づき、
抱きしめたときは思わず泣いてしまった...
Kubo

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