Kubo

エンパイア・オブ・ライトのKuboのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
4.2
サム・メンデス監督の撮り方って
本当に丁寧で、綺麗ですよね。

相対する構図、個 対 個のシチュエーション
画角、シナハン、ロケーション

どこをどう切り取っても、誰かの機微に充てがっている気がする--

そんな美しく、信頼のおける拠り所を探す
旅路のような物語に、旧時代に蔓延るアパルトヘイトの社会風刺もある。


日本人だからか
歳の差や人種差別には思いの外、
直結して自分にとっての身に入る話ではないにしても、ここまで丁寧に描かれると複雑でした。

ヒラリーが一人で映画を観ようするシーンの
前後には、紡いでいった周囲の人の手助けや
一人の人を愛した人の努めがとても心地よく描かれていて、自然と涙が出ました。


次作は、どんな作品を撮るのか。
とても期待していたいです。
Kubo

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