サム・メンデス監督の撮り方って
本当に丁寧で、綺麗ですよね。
相対する構図、個 対 個のシチュエーション
画角、シナハン、ロケーション
どこをどう切り取っても、誰かの機微に充てがっている気がする--
そんな美しく、信頼のおける拠り所を探す
旅路のような物語に、旧時代に蔓延るアパルトヘイトの社会風刺もある。
日本人だからか
歳の差や人種差別には思いの外、
直結して自分にとっての身に入る話ではないにしても、ここまで丁寧に描かれると複雑でした。
ヒラリーが一人で映画を観ようするシーンの
前後には、紡いでいった周囲の人の手助けや
一人の人を愛した人の努めがとても心地よく描かれていて、自然と涙が出ました。
次作は、どんな作品を撮るのか。
とても期待していたいです。