このレビューはネタバレを含みます
信じることを試される作品。
定期的に観たくなる中毒性がある。
疑うことは本当に簡単で、信じることはとてもしんどい。
信じたいから疑っている事を直接聞けばいいのだけれど、そう簡単に行くはずもなく。
宮崎あおいちゃんは信じられなかった結果でも大切な人を手放すことにならなくて本当に良かった。
妻夫木くんのところはきちんと言葉に表す大切さを一番痛感させられるターンだった。
すずちゃんが傷つけられるシーンは本当にリアルで、あの演技をしたすずちゃんをますます好きになった。
最後の叫びのシーンも信じたことへの絶望や後悔と、信じたかったという願望が混じったように思えて苦しかった。
泉ちゃんはこれから生きていくのに背負う物が重すぎる。
毎回見る度に海援隊の贈る言葉を思い出す。
「信じられぬと嘆くよりも人を信じて傷つく方がいい」
自分はどっちなのかな。
それを知りたくなるときに見返す作品。
鑑賞後はどうしようもない気持ちになるのに、何回も観てしまう。