TOSHI

怒りのTOSHIのレビュー・感想・評価

怒り(2016年製作の映画)
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原作を読んでいなかったので、真犯人が分からないまま三つのストーリーを交錯させる構成に唸った。全体的に静かなトーンだが、主役級の俳優ばかりなので、観応えがある。皆、どうしようもない感情を抱え込んだ人物を見事に演じ切っている(松山ケンイチを良いと思った事がなかったが、本作は良い)。素晴らしい傑作だと思う。まだ早いが、キネマ旬報の年間ベストワンは、本作とSHARINGの争いではないだろうか。事前に情報を入れなかったため、広瀬すずのレイプシーンと、妻夫木聡・綾野剛の同性愛シーンは衝撃だった(よく受けましたね)。ピエール瀧の刑事が、日本で一番悪い奴らの刑事と同一人物に見えて、笑った。
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