前評判では期待してなかったけど、公開後の絶賛を見聞きして、ようやく。
前置きなく始まり、POV的視点で一気に引き込んで、細かな説明をしないままに最後までノンストップで突っ走るこの爽快感に、"フィーリーロード"を思い出しました。
ゴジラが生々しく進化していく様は使徒そのもののようだし、画面の作りや切り返しにも、全編にエヴァ風味=庵野監督の持ち味が侵食していて。炎に包まれる東京の街はそのまま"巨神兵"でしたが、画面だけじゃなく物語の中にも、圧倒的な悲しみと絶望と無力感が流れてました。
音楽の使い方には、昨年の"クリード"を。溜めて溜めて、あのメロディを持ってくる爽快感。
同じ記憶を共有してる僕たちが一番楽しめる作品になっているのが嬉しい反面、
見終えて考えてみると他者の描き方がステレオタイプに過ぎる部分が多いかなあ(見てる間はあまり気にならなかったですが)。
でも、滅多に買わないパンフを思わず購入してしまうくらい、興奮。これは何回か観たくなるなあ。