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青ひげのGaPToothのネタバレレビュー・内容・結末

青ひげ(1901年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

[メリエス・マジックショー]
グレヴァン博物館(劇場)での興行。
メリエスの孫娘(マドレーヌ・マルテット=メリエス)が活弁士として題名やストーリー展開を伝えてくれる。
さらに日本語字幕付きなので正確に理解できるのがナイス👍
ピアノ伴奏はエリック・ル・ゲァン。

シャルル・ペロー原作の「青ひげ」をメリエスがトリック映像込みで実写化した渾身の作品。
解説だけでなく、ちゃんと台詞があるのが凄い。

7人の妻を亡くした青ひげが、8人目の妻を娶るために、娘目当てで貴族たち親子を青ひげ城に招待している場面から始まる。

魅力的な若い娘たちに対して、青ひげは初老。娘たちは怖がって青ひげには目もくれず、求婚は断られっぱなし。

そこで財力を見せびらかす作戦に。
山と積まれた金貨の袋に宝石の詰まった宝石箱を惜しげもなく披露する。

1人の欲深い父親が、財産目当てに娘を差し出したから、すぐさま公証人が呼び込まれて「婚姻誓約書」に署名し結婚成立。

場面は青ひげ城の台所へ。
結婚披露宴のための準備が進行中。
豚や牛の丸焼き、でっかいケーキ、でっかいプディング、ワインも次々と運ばれていく。シャンパンの瓶がでかすぎて(笑)

場面は結婚披露宴会場へ。
準備が滞りなく整い、招待客たちが見守るなかを花婿&花嫁が登場。

いきなり場面が変わり、刺繍をしている花嫁のところに青ひげが現れる。
青ひげの台詞「長旅に出なければならない。留守にするが許しておくれ。城の鍵は全てそなたに預ける。どこへ入っても良いが"あの部屋"だけは入ってはいけない。分かったな」と言い捨てて去っていく。
「"あの部屋"だけは」と言われた花嫁は、好奇心を抑えきれずに入ってしまう。

そして場面は"あの部屋"に。
部屋の中には、青ひげの元嫁7人が吊るされていて部屋の床には血だまりが!!
ビックリした花嫁はナント!鍵を血だまりの中に落としてしまう!
「どうしましょう。鍵についた血の染みがとれない」と困惑する花嫁の前に現れたのは、守護聖人シスター・アンナ。
「せっかく助けに来たのに愚かな娘よ。消えない染みは青ひげに対する不服従の証」と言い捨ててポワンと消えてしまう。

場面は花嫁の寝椅子がある部屋。
罪の意識と不安から眠っていてもうなされる花嫁。
花嫁が見る7人の亡霊、青ひげに刺し殺される幻、デカイ染みつき鍵などの幻を見せているのは下っ端の悪魔。

場面は青ひげ城の城壁の中庭。
花嫁が鍵を洗っているところへ青ひげが帰ってくる。
ひと目見て「言いつけに背いたのか?」と見咎めた青ひげは、重ねて「お前は死ぬのだ!」と宣言する。
花嫁は「せめて祈りの時間をください」と懇願し城の中に入る。

場面は青ひげ城のものみの塔。
「シスター・アンナ助けてください」と祈る花嫁に応えるように守護聖人シスター・アンナ登場。「すぐ近くに騎兵たちが見えます」と助けが近づいていることを告げて消える。

場面は再び青ひげ城の城壁の中庭。
花嫁が今にも殺される!という瞬間に、城門を破って騎兵たちが登場。
青ひげを刺し殺して花嫁を助ける。
井戸からニューッとシスター・アンナが現れ、7人の元嫁たちを呼び寄せて生き返らせる。
7人の元嫁と8人目の花嫁は、それぞれが騎兵たちと結婚。
「終わり良ければすべて良し」で終了。
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