J四郎

トランスフォーマー/最後の騎士王のJ四郎のレビュー・感想・評価

3.8
実写トランスフォーマー映画も五作目になる。
2,3年周期でやってくる夏のお祭り映画!
前作に引き続きマーク・ウォールバーグが主演。アンソニー・ホプキンスが出演しているのがキャスト面での目玉かな。

今回も、ストーリー?何だそれ食えるのか?
とヤツらが言い放ちそうなくらい、まあ、いつものトランスフォーマーです。観てる時は前作よかマシな気もしたけど、冷静に考えたら今回の話も滅茶苦茶やな。最初のあの悲惨な対立が、後半は急にノーサイド的に無かったことになってるし、どないやねんと。
アトラクション色が強い映画なので、今回は3Dに加えIMAXでの鑑賞。

映画が始まるといきなり中世の騎士が入り乱れての大戦争をしている。
あれ?スラムのガキから王になるような映画でも間違ったのか?と思ったぜ。
今回のストーリーはアーサー王伝説に絡めたお話でしたとさ。
毎度の事だけど、歴史の裏にトランスフォーマーあり!今回のこじ付けもノリノリでっせ。

相変らず爆発と破壊と爆走ばかりの映画だが、アンソニー・ホプキンスが出て来ると急に画面が引き締まる。
この人にお付きにコグマンって執事ロボがいる。C-3POの偽物みたいな奴だがコイツが一番笑わせてくれた。

あと今回のヒロインは14歳のお嬢ちゃんです。
俺はロリコンじゃないので、セクシー美女は今回いねぇのかよーと思ってると大人の美女も出てきた。この人、確かガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの主人公の母親役の人だったっけ?

トランスフォーマー達は今回はちょい影が薄かったかな?
そんくらいウォールバーグが大活躍。彼とヒロインってオートボットより頑丈で強くね? えらい高さから落ちても骨折どころかピンピンしてるし、ウォールバーグなんか明らかにオプティマスよか強いです。
それだけじゃなく彼のある秘密が明かされる。もうウォールバーグ無双。
あ、そいや字幕版限定だけど、ついにバンブルビーの本当の声が判明する。

劇中からは何故ガルヴァトロンから元に戻ったか描写が無いが、メガトロンが再登場します。
でも今回のラスボス的位置にいるのがクインテッサという新登場キャラ。
ついに登場した彼らの故郷サイバトロン星。彼女はそこに君臨する創造者で、前作の最後でオプティマスが会いに行くと言ってたアレです。
コイツが登場したのも驚いたが、地球に秘められたある謎が明かされる。
トランスフォーマーの知識があれば今回は「なんやて!?」と驚きの設定が次々に飛び出します。

クライマックスはインデペンデンスディ・リサージェンスばりの大カタストロフが巻き起こる。あの星って、やけに早く到着してたけど地球の近所にあったのか?
破壊に次ぐ破壊のこのシリーズだけど、ここに極まれりって感じだ。
でも地球の秘密がアレってんなら、続編はこんなもんじゃ済まなそうだ。
マイケル・ベイらしくミリタリーテイスト爆発の見せ場があり、オスプレイの宣伝も忘れておりません。ロボットより軍隊の方がカッコ良く見せてるってベイの皮肉か?

IMAX・3Dという環境で見たせいで飽きる事なく楽しめた。
そこまでする必要があるかは疑問だけど、このシリーズって劇場で観るのとDVDなんかで観るのでは全く印象が変わってしまう。
3D映像も三作目あたりに比べれば各段にスッキリ観易くなってる。
興味が無い人からすりゃ、まだやってんの?って感じだろうが、好きな方はこの夏祭りを楽しみましょうや。
J四郎

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