圧倒的に笑っちゃうくらいに正しいこと。
人と話をする、とか
笑う、とか、部屋を綺麗にする、とか、
ひとりで生きてるわけじゃない、とか、
空を見上げる、とか。
見終えて思い返すと
心に残るのは、そんなこと。
言葉で説明してるわけではなくて、でも作品の低音としては確実に響いてくるのです。
主要3人は明確な関係性はないのだけれど、おなじ時代のおなじ世界で生きている程度には繋がっていて、そのすみっこで自分も生きているんだと思える作品でした。
主人公の一人の妻が巻き込まれた事件、理由無き暴力では何人かがおなじような境遇に引き込まれているので、同じようなことがあちこちで起こっていることは想像できるし。
世界で頻発される剥き出しの暴力はまだまだ繋がってしまうのだろうし。
それに対して自分たちがしうることとは
圧倒的に笑っちゃうくらいに正しいことを考えて、そう振舞おうとできるだけ努力してみることしかないのだろうな、と。
重いテーマをユーモアを交えてみせて
それでちゃんと持ち帰らせてくれるのが素晴らしい。大傑作です。